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印刷とそれ以上の何かについて(少し電子書籍寄り)。気が向いただけでは更新されません。

『デザインのひきだし』の押し入れ展

特殊印刷・加工を扱っている雑誌「デザインのひきだし」の展示会やってるってので見に行ってきました。展示会っても本屋の1コーナーですけど。

『デザインのひきだし』の押し入れ展、開催中!

『デザインのひきだし』の押し入れ展
場所:青山ブックセンター本店 デザイン書コーナー近くの壁面
日程:2012年2月28日(火)〜3月16日(金)
   10:00 〜 22:00(最終日は撤収のため、19時頃まで)
   無休(休館日がある場合は青山ブックセンターのホームページ上でお知らせ)
入場料:もちろん無料

活版で作った表紙


それで刷った表紙

ブッシュ抜きの抜き型

トムソン抜きの抜き型。トムソンって名前は聞いたことあるし、抜き型データも作ったことあるけど実物は初めて見た。

レーザーカット。刃を使ったカット機ではさすがにこんな複雑なのは無理。

箔押し用の版

小口印刷(本の側面に印刷する)ための版と転写用パット。こういうのできれば実際の印刷しているところの映像がみてみたかった。

紙+ホロフィルム+4C+白+ニス×2……のUVインクジェット校正

最新号の表紙で使われてるレンチキュラー。けっこうなめらか。実際のサンプルもらえるので、なくなる前にもらいにいくとよいと思います。



特に何も言われなかったけど撮影してよかったのかな…?

このブログでは電子書籍ネタが多いのですが、私自身は仕事的にはこちらよりなので、どれも興味深く見ました。「デザインのひきだし」も創刊以来全号持っていますし。…でももったいなくて袋すら開けてない号も多いのですが*1

こういう特殊印刷・加工は電子書籍では絶対再現できないものなので、そういう意味でも印刷会社が電子化に対抗できるひとつの方向ではあると思います。*2

ついでに言えば本誌を電子書籍化してくれることを熱望しています。資料的に有用な記事が多いのですが、いろんなサンプルがついているためにけっこう読みづらいんですよね。それにサンプルがあるのが最大の特徴なので、内容を電子書籍化してもうまく棲み分けできて売り上げが減ることはないんじゃないかと思うのですが…。

*1:青焼きの表紙なんて放っておくとどんどん褪せてくるのでは?

*2:うちの会社はそういうのとは違いますが