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印刷とそれ以上の何かについて(少し電子書籍寄り)。気が向いただけでは更新されません。

eBookジャーナル

eBookジャーナル Vol.7 (マイナビムック)

eBookジャーナル Vol.7 (マイナビムック)

創刊当時のキャンペーンで、定期購読をするとfujisan.co.jpでの電子版が無料になるというので、Vol.2から定期購読していました(Vol.1は本屋で買った)。もともと隔月発行だったのが途中から季刊になったのでちょっと心配していたらVol.7で休刊だそうです。
(実は定期購読の更新を申し込んだ翌日に休刊の案内が届いた…)

そんなわけで実質1年ちょっとの期間で終わってしまった(電子書籍元年を超えられなかった)eBookジャーナルですが、各号の特集を見てみると、

Vol.1(2010/11/22発売)
  • どうなる!どうする!? 日本の電子出版
  • ついに登場! Adobe Digital Publishing Suite
Vol.2(2011/01/22発売)
  • 電子書籍ストア大研究
  • DRMの真実
  • 電子出版契約において、今考えるべきこと
Vol.3(2011/03/22発売)
  • 2011年 電子書籍リーダー端末の主役はどれだ!
  • いまおさえておきたいiOSアプリ&Androidアプリの作りかた
  • 電子出版ビジネス成功のヒント
Vol.4(2011/5/23発売)
  • 電子出版成功の方程式
  • EPUB3.0早わかり講座
  • InDesign CS5.5+ADPS QuarkXPress+ App Studio アプリ&EPUB制作ガイド
Vol.5(2011/07/22発売)
  • 事例に学ぶ電子出版のビジネスモデル
  • 電子書籍フォーマット総復習!〜フォーマットによるメリット・デメリットと読み方・作り方〜
Vol.6(2011/10/22発売)
Vol.7(2012/01/23発売)

こうしてみると、ストア、端末、フォーマットくらいしかネタがないのかとツッコミたくなりますが、事実そうなのでしょう。「電子出版ビジネスを成功に導く総合誌」というコピーにも現れているように、対象を電子出版、しかも電子書籍や電子雑誌にしぼりすぎていたのかもしれません。

最後になってVol.7ではチラシやカタログ、学習教材などの事例の紹介もされていましたが、今のところは電子出版よりもこちらのほうが成功事例も多いんじゃないかと思います。もう少し対象の幅を広げればいろいろと展開が見えたのかもしれません。

やはり電子出版市場が予想ほど立ち上がらなかったのが敗因なのでしょうかね。個人的にはもうちょっとがんばってほしかったところですが…。


電子書籍業界相関図」としてプラットフォームやストアの相関図が毎号掲載されていたのですが、紹介サイトにVol.2とVol.7の図が掲載されていましたので画像へのリンク貼っておきます。

Vol.2
http://book.mycom.co.jp/user/sample_pc/978-4-8399-3819-2/eBJ0201_800.jpg
Vol.7
http://book.mycom.co.jp/user/sample_pc/978-4-8399-4200-7/eBJ0705_800.jpg

こうしてみると細かく増えてはいるけど全体としてはパッとしないというか、似たようなのばっかり増えてもしょうがないというか…。